水素のココが凄い

水素の効果が明らかになるにつれ、健康寿命を伸ばす鍵となることが期待されています

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■活性酸素とは?

◎ 活性酸素は毒性があります。

活性酸素を産む原因となる多くの外部要因を示す図

活性酸素が昨今健康や老化に関連するワードとしてクローズアップされています。
活性酸素とは高い反応性をもつ酸素由来分子のことで、スーパーオキシド、ヒドロキシルラジカル、過酸化水素、一重項酸素などがあります。
スーパーオキシドとヒドロキシルラジカルは、それ自体が不対電子を持つ「フリーラジカル」です。
「フリーラジカル」とは原子(分子)の一番外側の軌道に1個の電子(不対電子)を持つ電気的に不安定な物を指します。不安定なので自分の電子を相手に与えたり、相手から電子を奪ったりして安定化しようする性質(=反応性が高い)があります。これにより体の細胞膜や組織を構成する脂質やたんぱく質を攻撃するため、さまざまな病気や老化の原因になっているといわれます。
過酸化水素と一重項酸素は、フリーラジカルではありませんが、やはり反応性が高く、フリーラジカルの生成を促す危険なものです。

◎ 連鎖反応でダメージが加速していくのがやっかいです

生体膜には、フリーラジカルや活性酸素によって攻撃されやすい不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。酸素系のラジカルから脂質のフリーラジカルが発生し、膜の脂質層にラジカルの連鎖反応をおこすのではないかと考えられています。ネズミにストレスを与える実験では、ビタミンCの生合成量は、2~3倍から10倍弱にまで増えるという結果が出ています。 強いストレスを与えるほど、生合成量は増します。体内でビタミンCを合成できない私達人間としては、毎日ビタミンCの充分な摂取を心がけ、ストレスに負けない体をつくりたいものです。

安定分子と不安定分子=フリーラジカルを説明する模式図

【フリーラジカルは電子を奪って安定化しようとする】
一般的にフリーラジカルは不安定なため、他の原子や分子から電子を奪います。 電子を取ることを酸化する、もらうことを還元されるといいます。 電子を奪われ、不対電子をもった物質は、フリーラジカルになり、次々と酸化反応を繰り返していきます。 しかし、そこに抗酸化剤があると、酸化の連鎖反応が止められます。 抗酸化剤の多くは、電子をフリーラジカルに渡し、自分がフリーラジカルに変わっても、しばらくそのままでいて、すぐにほかから電子を奪うことがないからです。 

【フリーラジカルによる細胞膜の破壊】
細胞膜破壊の害は次のような病気になって現れる。  ・赤血球の膜破壊→ 貧血  ・肝細胞破壊 → 肝障害  ・胃粘膜破壊 → 胃潰瘍

リンゴが酸化して茶色く変色するが、水素水に浸すと変色が押さえられる様子の写真

■酸化と還元

酸化とは物質から電子が奪われた状態、還元とは物質に電子が移動した状態といえます。
でも何のことかピンと来ませんね。
言い換えると、物質に酸素が結合すると酸化、酸素が奪われると還元と言います。同様に水素に着目すると水素が奪われると酸化、水素を取り込むと還元という作用になります。

水素水に入れると水よりもサビが少ない実験結果の写真

酸化とは鉄釘などが赤く錆びるような状態で、切った野菜などが茶色く変色するのも同様に酸化です。
この酸化という作用は酸素のある環境下では、否応なく発生すると思って間違いありません。

釘や野菜が酸化するのと同様に私たちの体も刻々と酸化しています

通常の酸化であれば緩やかな変化として大目にみられるのですが、体内で活性酸素(フリーラジカル)という状態になるとかなり強い酸化反応を起こし、特に凶悪な活性酸素であるヒドロキシラジカルになると細胞のDNAの損傷を引き起こし、細胞に死をもたらしたりします。これを酸化ストレスと言いますが、

まさにこの酸化ストレスこそが老化の原因の大半を占めているのです。

生活の中でストレスを受ける状態(過労、睡眠不足、紫外線、有害なガス等)にあると、体内で猛烈な勢いで活性酸素が発生し、細胞の損傷を引き起こします。

年齢と共に減少する抗酸化酵素(SOD)のグラフ

これに対抗するには、一番良いのは人間の本来持っている抗酸化機能で、SOD(スーパーオキシドディスムターゼ)という抗酸化酵素により活性酸素を除去することですが、残念ながらこの機能はおおよそ20歳を過ぎると年齢と共にどんどん衰えていきます。つまり老化がどんどん進んでいきます。酸化と還元は水素の移動でも説明できるのは上で書きましたが、

つまり水素を体に取り入れることによっても酸化のストレスに対抗することができるのです

■酸化ストレスと老化

ライフスパン(東洋経済新報社)

老化研究の世界的権威であるハーバード大学のデビッド・A・シンクレア教授の著書、「ライフスパン」が世界的なベストセラーになっています。

本の中で教授は、「老化は治療できる病である」と述べると共に、

「老化原因の95%は酸化ストレス」

であると述べています。この酸化ストレスをもたらす物が、「活性酸素」という事です。
そして活性酸素を効果的に取り除く方法があれば、「老化」「病気」を予防することが可能ということになります。

酸化に対抗するために「抗酸化物質でさびない身体作り!?」と言うような売り文句で、抗酸化を謳ったサプリや食品を良く目にします。

でも『抗酸化サプリ・食品でさびない身体にはなりません』活性酸素による酸化ストレスに抗酸化物質という言い方が未だに日本では良く耳にするのですが、海外ではかなり前から効果が無いことが知られており、すっかり下火です。

でも日本では、今でも抗酸化物質花盛りで、「フィトケミカル」「イソフラボン」「セサミン」「サポニン」「カテキン」など耳にすることが多いと思います。もちろんこれらが不要であるというつもりは全くありませんが、活性酸素の悪影響を取り除くには「全く(と言っていいほど)」効果が無いということです。

京都大学のwebページに掲載の抗酸化サプリメントの摂取はむしろガンの発生率を増加させる研究成果発表。
京都大学のWebページより

むしろこれら抗酸化物質は取り過ぎによる発癌リスクの増加というデメリットも明らかになってきました。

特に特保のお茶で手軽に摂取できる高濃度の「カテキン」は簡単に肝障害を起こすレベルが摂取できてしまうので必ず一日の容量を守って摂取してください。

「抗酸化物質」のサプリで活性酸素に対抗するは現実的では無いことを説明してきましたが、

そこで有力な手段となるのが、「水素」による活性酸素の除去なのです。

■水素の抗酸化作用

「抗酸化作用」とは、老化や病気の原因とされる酸化=活性酸素の発生による害、から私たちを守ってくれる働き(力)のことを指します。

水素の抗酸化作用というのは極めてシンプルです。活性酸素に触れた水素分子は即座に反応して水に還元してくれます。

2・OH(活性酸素)+H2(水素)=2H2O(水)

というシンプルな化学式の反応が起こり活性酸素の害を取り除いてくれるのです。

1.6ppmの水素水200mlには、約19.2兆X1000万個(19.2垓個)もの膨大な水素が存在します。この水素水を飲むことにより身体に水素が行き渡るのですが、

水素風呂や水素ガス吸入では水素水を飲むのと比較して100倍以上水素を取り込めると言われています。

それを踏まえると水素風呂や水素ガス吸入では19.2垓個x100という膨大な水素を取り込むことにより活性酸素に対抗することができます。
活性酸素も分子数としては膨大に存在するため、抗酸化物質では到底分子数としての物量が足りません。(一日2トンないと活性酸素を除去しきれないと言われています)

このように外部から補って、現実的に効果を発揮する抗酸化手段としては水素以外にはなかなか考えれられません。

■悪玉活性酸素だけ除去してくれる水素

それでは、活性酸素は何でも悪いのか?というとそういう訳ではありません。

例えば身体に侵入してきた悪い細菌やウイルスの攻撃から身体を守ってくれる大切な働きもしています。

身体に悪さをする活性酸素も、単に悪ぶっているやつから極悪までいろいろです。
① スーパーオキサイド
② 一重項酸素
③ 過酸化水素
④ ヒドロキシルラジカル
⑤ 過酸化脂質
主にこの5つになります。

この中で④ヒドロキシラジカルというのが超凶暴な極悪の活性酸素になります。ガン細胞はDNAの核の破壊で生じるとされていますが、その核の破壊を起こすのがこのヒドロキシラジカルです。
ヒドロキシラジカルがあると、どんどんガン細胞を生み出すことに繋がるので、これを取り除くことがガンの予防や治療において重要となります。外部から摂取する酵素やミネラルやビタミンと言った抗酸化(アンチエイジング)栄養素では、残念ながらヒドロキシルラジカルを中和して消し去る事は不可能とされています。

しかし、水素だけがこの狂暴なヒドロキシルラジカルと結合することが分かって来ました。効果的に水素を体内に取り込む事ができればこの悪玉の活性酸素を取り除き、病気の予防などに効果を産むことができるのです。

では、効果的に多くの水素を取り込むにはどうしたら良いのか?・水素ガスの吸入・水素風呂の2つが水素を取り込める量が圧倒的に多く、オススメです。

■水素で血液がサラサラに

水素には血液をサラサラする効果があると言います。

雑誌エール2016夏号より

写真は水素による赤血球への作用を表した物。

左の写真は血液に微量の過酸化水素で処理した物、赤血球が凝集してダマになっていますし、赤血球の窪みも小さくなっているのが分かります。この状態は活性酸素により酸化ストレスを受けた状態に近いと思います。

左の写真の右下には1.53μmのスケールが表示されています。毛細血管の直径は約1μm程度で、毛細血管を赤血球が通る為にはギュッと変形しないといけません。その変形に大切なのは赤血球の柔軟性と「窪み」です。

右の写真は左の様な状態の血液に「水素水」処理をした物です。一つ一つの赤血球がバラバラになり、変形に重要な赤血球の窪みもハッキリしています。

水素は赤血球への直接のエネルギー源になるようで、赤血球はスピンしながら流れていきますが、水素を取り入れた赤血球はスピンの量が増え、柔軟性も増している様です。

雑誌エール2016夏号より

右の写真は、血液の流動性を測定するレオロジー(血液流動学)計測装置での実験結果。

下の写真では赤血球が塊になり流れにくくなっていますが、そのような血液に水素水による処理が加わると、サラサラな状態となり詰まりにくくなります。

このように水素には赤血球の凝集を防ぎ(ダマになりにくい)、サラサラにする効果があります。

水素を取り入れると指先の毛細血管で血流が増加する様子が容易に観察できますが、これはお風呂の温浴による血管の拡張効果というよりも、水素の持つ血液をサラサラにする効果によるものと考えられます。

■水素風呂でポカポカ長続き

水素風呂はとてもポカポカが長続きします。寒い冬でも「湯冷め知らず」と言っても良いくらい。
冷え性の方には超オススメなんです。

化学工業日報 2021年2月25日号より

このポカポカ長続きには、上記記事に述べられる様に水素のもたらす血液サラサラ効果が効いていると思われます。

また、血中の抗酸化力が通常の入浴時のよりも5倍以上増加するとも示されています。

お風呂に入れば暖まることにより、血管が広がり血流が増加します。特に炭酸ガスなどが含まれた温泉では炭酸ガスの血管拡張効果もあり、とても暖まるという実感が得られます。

しかし、良く暖まると評判の温泉でもその血流増加効果は約2時間以内と言われます、それに対して、水素風呂に入った時の水素による血流増加効果は半日から長い場合には24時間程度も続くと言われます。

一度試して見るとそのポカポカ長続きの効果をすぐに実感できると思います。

■美肌に効果

水素風呂に入った人からは、肌が「モチモチ」になる、髪の毛が「ツヤツヤ」になって手触りが全然違うというお話をよく聞きます。

しばらく水素風呂を使っていて美容院に行ったら、美容師さんから「髪の毛の手触りが全然違いますけど、なにかされましたか?」と言われたという様な話は、ざらにあります。

そこで、水素の美肌効果について「雑誌エール 2016年秋号」に掲載の記事からご紹介して行きたいと思います。

人の皮膚深部まで到達する紫外線A波を日常範囲で照射した場合、コラーゲンを大量に含む基底膜が崩壊してコラーゲンの量が減少する。その場合、培養液に通常の水でなく水素水を用いるとコラーゲンの構築量が2.25倍に増えるという実験結果です。

これは水素により活性酸素が除去されることにより細胞を守る作用で、水素は細胞レベルでコラーゲン構築を増強すると言うことを示しています。

【右図】

培養した皮膚に紫外線を照射するとシワが発生する。
この皮膚の皮下側に水素水を投与するとシワの発生が6割減少し、さらに皮表にも水素水を塗布すると、シワの発生は実に8割減少した。という実験結果です。

【左図】

目尻にシワの同じ部位に水素水含浸パッドを毎日2回30分貼付して観察。

シワの量が、45日で80.9%に、90日で57.6%に減少した。

紫外線や酸化ストレスによるシワ形成は水素により抑制されることが示された。

■医療への応用に注目

医学雑誌 日本医事新報に掲載の情報より

医療に於ける分野でも水素の効果が期待されています。図は医学雑誌に掲載された「水素が効果を示す疾患」の一覧ですが、多くの「成人病」を含む疾患で効果があると考えられています。今後医学的なデータが積み上がればより多くの疾病で水素の利用が進んで来るでしょう。

慶応義塾大学病院Webページに水素ガス療法が掲載

慶応義塾大学病院Webページには、画期的療法として「水素ガス吸入療法」が掲載されています。この療法は2016年に厚生労働省より「先進医療B」として承認され臨床応用が開始され、多くの成果を残しています。

赤木先生と著書

くまもと免疫統合医療クリニック院長の赤木純児先生は自身の著書などで水素ガスをガンの治療に応用すると、非常に効果的であることを訴えています。
※Amazonの書籍ページへ

本庶先生が開発し、ノーベル賞を受賞するきっかけとなった画期的抗がん剤のオプジーボについても、水素ガス吸入を併用した場合にはオプジーボ単独と比較して2~3倍の効果を発揮するというデータを公表されています。

今後益々、臨床研究が進展して活用範囲が広がるものと思われます。

■新型コロナで水素へさらに脚光

慶応義塾大学循環器内科の佐野元昭准教授が、2020年4月15日発行の『健康産業新聞』にて「水素を新型コロナウィルスの重症化予防に活用すべき」と緊急提言されました。下に記事の一部を抜粋掲載します。

『そこで、水素をCOVID-19肺炎の重症化予防に活用すべきと考える。現時点では、水素がCOVID-19肺炎に有効であるというエビデンスはない。しかし、これまで蓄積されてきた動物実験の結果から、臨床試験が進行中の他の薬剤と同様に、水素が期待できる
中国では、ひと足早く、水素吸入器がCOVID-19肺炎治療に認可された。水素水を飲んでも腸管から吸収された後、水素はSARS-CV-2の感染標的である肺を通って排出される。』

上記記事にもあるように、中国においてはすでに新型コロナの感染予防や重症化防止に水素療法が取り入れられています。

新型コロナが重症化を引き起こすプロセスなどが次第に明らかになってきています。

新型コロナ発症の症状として「血管の炎症」「肺血栓による呼吸困難」などが分かってきています。
1.ウイルスが血管や肺の細胞表面に取り付く
2.ウイルスの遺伝子が細胞内部に入り込む
3.血管が炎症により傷つき、血栓により修復する
4.血栓が剥がれたり、肺内部で血栓が生じたりして呼吸困難
というプロセスが想定されます。

水素は、「抗炎症」作用により血管の炎症を鎮め、「血栓抑制効果」により血栓ができにくくする。
活性酸素抑制効果により「血栓が剥がれた時に発生する活性酸素による障害」を予防するという効果があります。

水素ガス吸入についてはストレートに肺炎などの新型コロナの症状重篤化に対して効果を発揮するものと思われます。

■水素がなぜ抗酸化物質よりすぐれているのか?

昨今、活性酸素の害が知られるにつれ、それに対抗する意味で抗酸化物質のサプリメントが注目され大変多くの製品が出回っています。

しかし、サプリメントの先進国と言われるアメリカなどでは「抗酸化物質」は既に下火となっています。

なぜでしょうか?

それは抗酸化物質では活性酸素の膨大な分子数に全く対抗できないからです。

抗酸化物質はその1分子が活性酸素1分子と相打ちになって両方消滅する形で作用します。その為、活性酸素を全て取り除こうとすると、

なんと1日2トンの抗酸化物質が必要と言われています

さらに

京都大学のWebページで2020年11月に公開された研究成果において、抗酸化サプリの過剰摂取はガンの発生率を増加させる事が報告されました。

そこには、
『かつて、抗酸化サプリメントは癌抑制効果があると信じられてきましたが、近年行われた大規模疫学調査により、抗酸化サプリメントの摂取はむしろ癌の発生率を上昇させることが明らかにされました。』とあります。

今サプリは、抗酸化物質が大流行ですが、βカロテン、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、などの抗酸化物質で酸化ストレスを取り除く事は、そもそも能力不足の上、取り過ぎは危険という事になります。

東京都健康長寿医療センター研究報告でも、
『ビタミンEなどの抗酸化サプリメントの過剰投与は人の寿命を縮める可能性が指摘されている。』
『水素は、最も細胞傷害性の高い・OH等の活性酸素種/ラジカルを還元するが、必要な活性酸素種/ラジカルまでも還元することが無い為に安全性は高いと考えることができる。』
と水素の優位性が報告されています。

水素が抗酸化物質より優れる点はその分子の小ささにもあります。

水素は地球(宇宙?)で一番小さな分子で、その分子量は2です。

それに対して抗酸化物質であるビタミンCは分離症176、ビタミンEでは431にもなり、水素と全く分子の大きさが異なります。

この大きさが身体の中、細胞への浸透力の違いとなります。つまり、
抗酸化物質では身体の至る所で行き届かない場所ができるのです。

※活性酸素が無くなると青色から透明へ変化するメチレンブルーという試薬を用いたテストでは、ポリ袋と通り抜けた水素がメチレンブルーを透明に変える様子が分かります。

水素風呂に入るとこのように浸透力に優れた水素が体中のあらゆる細胞の仲間で行き届いて、有害な活性酸素を取り除いてくれるのです。